中国語学習をはじめ、語学学習における「リスニング力向上のための学習法」は、「精聴学習」と「多聴学習」という学習方法が有名です。
これらの学習方法を効果的に取り入れることで、中国語のリスニング力をよりスムーズにアップさせられるといわれています。
こちらの記事では、中国語のリスニング力を上げるために効果的とされる精聴学習と多聴学習の特徴や、初心者におすすめの学習方法についてご紹介します。
リスニング向上のための精聴学習と多聴学習
中国語学習では、発音や声調という基礎を抑えることが大きなポイントです。
そして、正しい発音や声調がきちんと身につけることができれば、正しい「リスニング力」を身につけることにもつながります。正しいリスニング力が身についていれば中国語での会話が理解しやすくなりますし、中国語でコミュニケーションを図ることが容易になります。
ここでは、リスニング力を向上させるための方法として「精聴学習」と「多聴学習」という二つの学習方法についてまとめています。
精聴学習とは?
「精聴学習」とは、中国語の会話を一語一句聞き取ることを目的とした学習方法です。
CDやDVDから流れてくる中国語の会話をただ聞き流すのではなく、何を話しているのかをしっかりと考え理解することが大切です。
精聴学習では、テキストに書かれたスクリプトを読まずに会話を聞いて、聞きとれた内容だけを紙に全部書き出します。このときには、解説などが書かれた紙をはじめ、何も見ることなく聴くことだけに神経を集中することが大切です。そして、その後も数回にかけて繰り返して聞いて、大体の内容を聞きとれたあとに答え合わせをして間違いや聞きとれなかった部分を明らかにします。
多聴学習とは?
「多聴学習」は、会話の内容をたくさん聞くことで効果を上げる学習方法であり、中国語の会話に対して大まかな意味を理解することを目的としています。
中国語で流れる会話の内容を大まかに理解することを目的としていることから、何かをしながらでも会話の内容を聞きとれるようになるのが理想的です。
中国語の初心者には精聴学習がおすすめ!
中国語を学習する初心者には「精聴学習」によるリスニング力アップがおすすめです。
中国語学習をはじめたばかりのときに難しい多聴学習を行ったとしても、全く意味が理解できない状態では中国語の会話はBGMのように聞こえるだけになってしまいます。BGM状態では中国語を理解していると言えませんし、中国語が全く頭に入ってこないという状況に陥ってしまいます。
そのため、はじめて中国語を勉強するという方は、まずは精聴学習で中国語をじっくり理解することから始めます。そして、何度も何度も中国語を聞いて、少しずつ中国語を理解できるようになることが大切です。
まとめ
「リスニング力」を伸びるということは、ある意味、中国語の基礎である発音や声調をよく理解しているということでもありますし、中国語での会話をスムーズに行うために非常に必ず必要になる能力だといえるでしょう。
中国語のリスニング力を向上させるためには、初心者の方であれば今回ご紹介したように「精聴学習」でのトレーニングを優先して、上級の方であれば「多聴学習」を通して今以上にレベルアップを目指していきましょう。