仕事で中国語を使うことが多くなりそうな方や、就職活動に中国語スキルを活かしたいという方、中国の歴史や文化に興味がある方など、さまざまな人が中国語学習に挑戦しています。
そのなかでも、多くの方が中国語に対して悩み、そして挫折してしまう原因なるのが「なかなか中国語が上達しない」と気落ちしてしまうためです。
そこで今回は、「中国語が上達する人としない人の違い」をもとに中国語を効率よく上達させるためのコツをご紹介します。
目次
中国語が上達する人としない人の違いとは
中国語学習をする人を、「上達する人」と「上達しない人」で大まかに分けた場合、中国語学習に関して以下のような「姿勢」や「勉強法」に違いがあるようです。
これらの内容に少しでも当てはまるという人は、今からでも上達しやすくなるためのコツを取り入れてみましょう。
中国語学習の順番が間違っている?
中国語が上達しにくい人と感じている方のなかには、「中国語学習の順番が間違っている」可能性があります。
中国語学習で何よりも重要なポイントに「発音」や「声調」をしっかりとマスターするということがあります。そのため、はじめて中国語を勉強する人は発音や声調を最初に勉強するのが鉄則ですし、学習計画のうちの大半を発音練習に費やしたとしても大げさではありません。
中国語が上達しないと感じている人はもしかすると発音や声調を習得する前に、文法や語彙にまで手を広げてしまっているのではないでしょうか。もしもそうだとすると、発音や声調が疎かになってしまい、基礎が身につくまえに先に進んでしまうことから、学習効果が全く現れないといった状態に陥ってしまうのです。
中国語の基礎がしっかりしていないと、「中国語が話せない」、「聞き取れない」、「通じない」といった状態になることから、何よりも発音や声調を先に勉強することを意識して、「学習を進める順番をきちんと守って」取り組んでいくことが大切です。
初級のうちは聞き流しただけでは上達しない?
中国語学習の初級の場合、中国語で流れる音声を「聞き流しただけでは上達しない」ことがあります。
基礎を抑えずに聞き流していただけでは、なかなか頭に入ってきませんし、何度聞いていても飽きてしまい思うような効果が出てきません。初級のうちは、まずは一語一語を正確に聞き取ることを意識づけて、大きな声に出して発音することが大切です。
徐々に中国語に慣れてきて、発音や声調を習得できたあとに聞き流し学習を取り入れるとより効果的です。
音の違いを理解しているか?
中国語には、「四声」と呼ばれる「声調」があります。
声調を理解しているか、していないかで中国語の「音の違い」に気づけるかどうかの分かれ道にもなります。
中国語は日本語とは違って抑揚の多い言語です。そのため、平坦でリズム感のない中国語を話しても相手に伝わる中国語とはいえませんし、上達しているとは言いがたいのです。こういった中国語の音の違いに気づくためには、初期の段階から声調をしっかりマスターすることが絶対条件といえます。
生活の一部に中国語を浸透させられるか?
中国語が上達する人と上達しない人の違いの一つに、「生活の一部に中国語が浸透しているかどうか」という点があります。
上達する人は中国語を活かせる場面が多く、中国語が生活の一部として浸透しています。その一方で、あまり上達しないという人は、話す場面が極端に少なく、個人的に勉強を進めている人が多い傾向にあります。独学で中国語学習をしている人は積極的に行動しないと活きた中国語を学ぶことができませんし、間違った中国語をひたすら覚えてしまうという悪循環ばかりが増えてしまうのです。
独学で中国語をマスターすることも不可能なことではありませんが、定期的にネイティブスピーカーと話す機会を設けたり、自分の実力を試す場面に身を置いたりすることで、生活の一部として中国語を浸透させることも大切なことです。
まとめ
中国語が上達して学習効果が目に見えてくると、勉強することが苦ではなく楽しくなってきます。今回ご紹介したような中国語が「上達しやすい人」と「上達しにくい人」の特徴を知り、改善策を見出すことが中国語をより早く上達させるためには大切なことだといえるでしょう。
これらのポイントをもとに色々な学習法を取り入れてみたり、中国語学習の目標や方向性を変えてみたりと、定期的により良い工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。