はじめての中国語!広東語の基本や特徴的な声調とは
広大な敷地や人口を誇る中国では、さまざまな地域に暮らす民族により異なる中国語の方言が話されえています。たとえば、学校教育やニュースなどのマスメディアで用いられる中国語は普通話という標準語を用いていることから、現在では7割強ほどの人々のあいだで普通話が浸透しているといわれているほどです。
いまから中国語を勉強しはじめる方は中国語の特徴でもあるさまざまな方言を知ることで、より楽しく充実した中国語を習得することができるでしょう。
こちらの記事でご紹介する中国語の方言は、「広東語」です。
こちらの方言は、中国語の方言のなかで最も多く使われている北京語とよく比較されることがある方言の一つであり、海外で暮らしている華僑のなかには広東語を母語としている方も非常に多いとされています。
それでは早速、広東語の基本や特徴的な声調などについて色々と見ていきましょう。
広東語とは?
「広東語」は、中国の広東省をはじめ、香港、マカオ、広西チワン族自治区などを中心に普及している中国語の方言です。香港では広東語と同時に、英語も多く話されています。尚、広東語は英語で「Cantonese」と呼ばれています。
古代中国語らしさを現代に残す広東語
広東語の特徴の一つに、「古代中国語らしさを現代に残す」言語であるということが挙げられます。
昔から受け継がれてきた言語をほとんど改良することなく使っているため、声調の難しさや文字を持たない発音などもあることから慣れるまでは少し時間がかかる難しい言語です。普段の生活では広東語を話している地域でも、学校教育の現場では標準語と呼ばれる「普通話」を用いられています。そのため、広東語を話す方でも普通話を日常的に使い、それぞれを時と場合によって使い分けているのです。
声調が6つある
標準語と呼ばれる普通話の声調は4つであるのに対し、広東語はさらに2つ増えて「6つの声調」があります。
そのため、広東語を勉強中という方のなかには、広東語の「声調が6つある」という特徴に非常に悪戦苦闘している方も多いようです。広東語のなかにも、その地域や使う人によって発音やアクセントなどに大きな違いがあることから、勉強を進めていけばいくほど広東語の奥深さを知ることができるでしょう。
広東語は話し言葉
広東語とよく比較される中国語の方言に「北京語」があります。そして、広東語が北京語よりも習得するのが難しいとされる所以が、「広東語は話し言葉」といったこと大きく影響しています。
広東語は、おもに「話し言葉」で使われる言語であり、文字で表そうとしても「文字で表記できない発音」が中にはあるのです。漢字やピンインを見て発音を勉強するという方にとっては、文字で表記できない発音がある広東語に慣れるまでには少々時間がかかるかもしれません。
中国語の発音は目で理解するというよりも、耳で聞いてよく理解し、何度も声に出して練習を積み重ねることが大切です。広東語の発音のなかには文字で表示できないものもあることから、何度も繰り返し聞いて覚えるしかないというところが難しいと感じるところなのです。
まとめ
今回ご紹介した「広東語」は、基本的には話し言葉であると覚えておきましょう。
中国国内をはじめ、おもに香港人に用いられている方言であるため、広東語を話せるようになれば香港人の友だちとも仲良くなりやすいといったメリットもあります。このことから、どのような中国語を学ぼうかと検討している際には「広東語」を選択することも面白くておすすめです。