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はじめての中国語!北京語の基本や標準語の違いについて

みなさんは、「中国語」と聞いて何をイメージしますか。

中国という大きな国、それに中国人、旅行、それとも美味しい食べ物や活気のある街・・・、といったことを想像するでしょうか。このように、中国語と一口でいっても、人によってさまざまなイメージを連想することができるものです。

中国語を学ぶ理由は人それぞれですが、中国語を習い始めるまえに「中国語の基本」を抑えておくと、これからの勉強がより楽しくなるはずです。中国語には一体どのような特徴があって、どのような種類の言語があるのかといったことを知るだけでも勉強の幅が広がりますし、中国語の奥深さを感じられるはずです。

そこで今回は、はじめて中国語を学ぶ方必見の「中国語の方言の一つである北京語!」に的を絞り、その特徴や標準語との違いについてご紹介します。

 

中国語の7大方言の一つといえば「北京語」!!

「北京語」とは、中国語の方言の一つである言語です。

中国国内をはじめ、台湾やシンガポールを中心に使われています。北京語は中国や台湾では「国語」と呼ばれることもあります。

 

北京語=標準語という誤解

中華人民共和国の首都である「北京市」と同じ文字が使われていることから、「北京語=標準語という誤解」が生じています。

上海に次いで中国第二の都市としても名高い北京ですが、北京語が標準語であるという解釈がよく生じますが、これに関してまずは「間違っている」といえるでしょう。

中国語には大まかに分けて7つの方言が存在します。

中国語を母語話者としている人は世界に約13億3000万人いるとされていて、母語話者の数では中国語が世界共通語とされる英語を抜いて堂々の1位を誇ります。

ここでご紹介する北京語は7つの方言のうちの一つですが、中国政府が定めている標準語の「普通話(普通话)」とは異なる種類の言語であると覚えておきましょう。

 

普通話と北京語の違い

普通話と北京語を比べてみると、その違いがよく分かります。

まず「普通話(普通话)」は、官話の標準的な語彙や文法を基にして作られた人工的な言語です。それに対し「北京語」は、中国語の方言の一つであり普通話と比べると発音などに大きな違いがあります。

普通話は中国の標準語として中国政府により定められていることから、学校などの教育現場をはじめ、ニュースや新聞などのマスコミでも用いられる言語です。そのため、最近の若者の多くは北京語をはじめとした方言のほかに、普通話を使い分けることができます。

中国国内で最も普通話が多く使われているのは、黒竜江省に位置するハルビン市(哈爾浜市)というエリアです。ハルビン市に暮らす方の多くが正確で美しい普通話を話すことから、標準語を勉強している方にとっては非常に聞きとりやすい中国語といわれています。

 

 


まとめ

中国語といえば「北京語」と想像する方も多いようですが、日本国内でおもに使われている中国語は「普通話」と呼ばれる言語です。

北京語をはじめ、地方や民族によりさまざまな方言が存在するのが中国語の大きな特徴であるため、自分は「方言を学ぶべきか」、または「一般的な標準語を学ぶべきか」といったことを先によく考えてから選択するのも良いでしょう。どういった中国語を勉強するかを選ぶときには、中国語を始めるまえに今回のような中国語の種類や、さまざまな方言の特徴などをよく理解するとより自分に合った言語を選ぶことができるでしょう。