簡体字(かんたいじ)
中国国内で標準語として制定された言語を、「普通話」といいますが、この普通話を文字として表記するときに用いられるのが「簡体字(簡体中文)」です。複雑で難しい漢字を使うことに中国市民から不満が多く上がったため、中国政府はこれまでの難しい中国語の漢字を、簡単に表記できる簡体字を制定したのです。簡略化させた普通話は標準語といいますが、簡体字は文字表記における標準語であるといえるでしょう。読みやすく省略された簡体字は、中国の北京や上海、そしてシンガポールなどを中心に一般的に用いられています。尚、日本国内で中国語の文字を学ぶ場合は、一般的に簡体字を学ぶことが多いようです。日本語の漢字とは形が大きく異なるため、何度も繰り返し書いたり、読んだりすることで少しずつ習得する必要があります。